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折形に思う

和紙が大好き。贈り物を包むのによく使っている。手にした時にほっくりとあたたかい。少しざらりとする感じもいい。贈られた側の人にも大切にとっておいてほしいと思ったりする。

便箋やお礼のカードも和紙。筆など使って一筆したためると、紙の表面が黒墨を程よく引っ張って私の悪筆も少しかっこ良く見えたりする。

そんな優しい和紙で「つつむ」 紙縒に水ひき糊を塗り固めた水引を使いきっちりと「むすぶ」 手間ひまかけて仕上げて「おくる」 日本は素敵だ。

折形デザイン研究所の『新包結図説・展』(しんほうけつずせつ)がはじまります。

江戸時代中期に伊勢貞丈(いせていじょう)という人が『包結図説』を著した。日本古来の折形の礼法、その様式とルールの集大成ということだ。今回は伊勢の『包結図説』が、5人のクリエイターによって現代の暮らしにあわせたデザインとして提案されることになる。

東京南青山にある折形デザイン研究所に遊びにいってみた。応対して下さった西村優子さんは、日本人は包み結び贈るという行為に精神の部分で深い意味を見いだしてきたのではないかと話していらした。実際、西村さんが結納の品々を包み結んでいく行程を拝見すると、まわりの空気に神事の時のような清らかさが広がっていくように思えた。贈る方も贈られる方も気持ちがいい。贈る方は包む時間をもてたことに感謝し、贈られた方は時間をかけ包んでくれたことに感謝する。暮らしのなかにそうした美しい時間があるのはとても豊かなことだと思う。

西村さんがおっしゃった。「東北には紙すきの場所がいろいろあるのだけれど、青森県には和紙を作っているところがないんですよ」そういえば、聞いたことが無いなぁ。でもどこかにあってほしいなぁ。地元再発掘のお題がまた増えた。




©2005~10 Yoko Kobayashi-Baker